〜海と山を 繋ぐ虹の橋〜venues healing works japan

星になったイルカのルー 第10話





「ルー！ ゴディーさん！ ただいまー！」



「おかえり ロティ！ 」



「楽しめたかい？」



ロティは 目を輝かせながら 言いました

「うん！ 洞窟の奥の方でね イソギンチャクの素敵な家族に 会ったよ！」



「それはまた いい出逢いをしたね」



ゴディーさんは ニコニコ 嬉しそうに いいました



「うん！」




「良かったね ロティ ！」ルーも ニコニコ 嬉しそうです



「ありがとう ルー！」


そういうと ロティは 少し 申し訳なさそうに ルーを 見つめいいました


「あのね、、、ルー お願いが あるの」


少し 驚いた様子のルーは こう答えました


「ロティ 僕も君に お願いがあるんだ」



「ルー ぼくたち もうちょっと ここに いれないかな？」



「ロティ ！ 僕も もう少し ゴディーさんちに 居たいって


お願いしようと 思ってたの」



2人は ニコニコっと 見つめ合いました




「ゴディーさん 僕ね あんな風に安心して あんな風に自由に


海の中 歩いたの 産まれて 初めて！ 」





「ここには タコも 隠れていないし 大きな魚も 居ない 安全さ」



「ふふふ 本当 ロティ 最高〜〜！」



本当に 嬉しそうなロティを 見て ルーまで 楽しくなりました



ロティは 深呼吸を してから


今日の出来事を 話し始めました



「 僕ね どの道に 行くか 決めようと 思ってね


目を つぶって 小石を 投げてみたの」





「ロティ 面白い決め方 したんだね！」



ルーは 新しい発見に わくわくしています



ゴディーさんは 嬉しそうに 優しく 二人を 見つめました




「 小石は 僕らが 来た道じゃない 細い道を 差してた」


「 わ〜〜 ドキドキする！」



「 本当！ 僕 ドキドキした！ 」


ゴディさんは 二人を 見つめ 誇らしげに いいました



「 なんて 男らしいんだ！ロティ ！ 」


「うふふふふ せっかくの 冒険だからね！


色々 試して見たかったんだ！」



「いいなぁ 僕には ロティみたいに 足が 無いからさ

歩けないんだもの 本当に うらやましい！」



「ルーったら 僕なんて ルーが ひとっ飛びで 行ける場所に

一生かかっても 行けないんだから！ 僕こそ羨ましいよ！」



「ふふふ 君たちは それぞれ 素晴らしい 身体と 才能を 持って産まれたんだ

お父さん お母さんに 心から ありがとうだよ」




ゴディさんの 言葉に 二人は 胸が 熱くなり 三人は

ぎゅっと 抱きしめ合いました




星になったイルカのルー 第10話

memorial story dedicated to ken