てぃーだブログ › 〜海と山を 繋ぐ虹の橋〜venues healing works japan › STORY › 星になったイルカのルー › ✨✨✨星になったイルカのルー 第8話✨✨✨

2018年03月05日

✨✨✨星になったイルカのルー 第8話✨✨✨

星になったイルカのルー 第8話








ロティ は ゴディーの住む 洞窟を 探検に 出ました



身体の大きな ゴディーのおうちは




小さな身体のロティ に とっては




冒険には 最高の場所でした








そして


ゴディーが住んでいてくれることで この洞窟には



大きな魚や タコは いません




ロティは こんな 安心感の中で 歩くのは




産まれてはじめての 経験でした






「フンフンフフーン♪」



鼻歌を 歌いながら のんびり お散歩です







すると



どこから ともなく 素敵な歌が 聴こえて来ました



♫ ♩ ♬ 〜〜



ロティは 歌声が 聴こえて来る方へ 進んでみました




すると

壁に くっついたイソギンチャクの家族が




楽しそうに 合唱しているのが 見えて来たのです







綺麗な 歌声に ロティ が 聞き惚れていると




イソギンチャクたちが 話しかけて 来ました





「キミキミ お名前は?」




「僕は ロティ !」



「ロティ ! よろしく!」




すると イソギンチャクたちは




ひそひそと なにかを 話し始めました






「?」



ロティ が 不思議そうに みていると


イソギンチャクの家族から



いくつか 質問を されました





「ロティ 君は ここに 住んでるの?



君には 家族は いるかい?




一緒に 暮らしてるのかい?」









「ううん、、、



僕は 赤い珊瑚のずっとずっと 向こうから 来たんだ



僕ら 家族はね 一緒にいると


タコさんや 魚さんに 見つかって 食べられてしまうから


家族が 離れて 暮らしてるの」








イソギンチャクたちは


小さな声で ひそひそ、、、ひそひそ、、、


「じゃあ ちがうかな?」


「似てるけどな」


と 話しています





「???」

ロティ には よく 聞こえません








すると

一番 大きなイソギンチャクの 長老が 話してくれました





「ロティくん 実はね あつい谷の近くの 岩場に



カニの 親子が いるんじゃ



キミに よく似ていてなぁ



いつも


離れて暮らす 家族のことを 大変 気にしとるんじゃ



この洞窟にも 家族を 探して やって来てなぁ



そのとき 離れて暮らす 家族の名前を 聞いたんじゃが 、、、」






ロティ は ドキっとしました



そして イソギンチャクの長老を



じっと 見つめました




「ミリー、アル、タパ、ルル、カティ、ネア、パティ、サリ、ロニー、、、



そして ロティ 」




「え! ! それは ぼ 僕の兄妹だ!!!」



「そして そのお母さんの 名前は リティ


お父さんの名前は ガロ」


長老が いうと


ロティ の 目から 大粒の 涙が ポロポロと こぼれ落ちました




「ぼ ぼくの 家族だ、、、僕の、、、」





イソギンチャクの家族 みんなも 泣き出しました





「うあ〜〜ん」



「うあああ〜〜ん」



ロティ と イソギンチャクの家族の 涙の大合唱です








イソギンチャクの長老が 優しく 言いました


「ロティくん 明日 家族に 会いに 行くといい」



ロティ は 力強く 頷きました







もう 家族とは ずっと 会えないと 思って 一人 生きて来たロティ



こんなにも 胸が いっぱい になることは



産まれてはじめて です





思いも よらない 出来事に ロティ は ドキドキとワクワクが



まざり 不思議な気持ちでした



しばらく イソギンチャクの歌を 楽しんだロティ



「さぁ ゴディーさんちに 戻ろうっと」




イソギンチャクの家族に 別れを告げ



ロティ は ルーと ゴディーさんのもとへと



ゆっくり 歩き始めました








星になったイルカのルー 第8話



memorial story dedicated to ken
✨✨✨星になったイルカのルー    第8話✨✨✨



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